(兵庫)高砂神社を訪問。謡曲『高砂』の舞台になった相生松が有名。日本書紀にはないが神功皇后が創建したとされます(α7Ⅲ)

ビックカメラ.com

はじめに

兵庫県・高砂市にある、高砂神社を訪問しました。

こちらは、謡曲『高砂』の舞台となった神社です。
NHKの大河ドラマ・真田丸で、主人公の真田幸村が高砂をたまに歌っていたので気になっていたのです。
なので、今回近くに行っていたので高砂神社を訪問することにしました。

では、訪問してみて高砂神社はどんな神社だったのか。
ご覧ください。

御祭神

主祭神

大己貴命

神社の創建由緒に関わる祭神です。

大国主命の別名で、出雲大社の祭神とされています。
素戔嗚尊の6世、もしくは7世後の孫とされています。

古事記や日本書紀では、出雲国の代表者で国譲りをした人物とされています。

追加された祭神

素盞嗚尊・奇稲田姫

天禄年間(970年~973年)に疫病が流行したそうです。
その際に、2柱の神様を祀ったところ、疫病が治まった、と伝えられているそうです。

八坂神社の主祭神と同じですね。

御由緒

社格

旧社格は県社

由緒

創建の由緒

神社の由緒書きによりますと、創建の由緒はこちらです。

「神功皇后の朝鮮半島に出兵せられた時、大己貴命はわが軍の先鋒となって進まれ、三韓は臣従した。皇后が凱旋してこの鹿子水門に停泊なされた時、大己貴命は「われはここに停まり国土を守りたい」と告げられたので、神教にしたがって宮を建てて阿閇臣の祖瀬立大稲起命を祭主として斎き祀らしめた。」

前回ご紹介をした、海神社と同様に、日本書紀には記述されていませんが、
長田神社、生田神社、本住吉神社、廣田神社と同様の創建由緒となっています。

神戸 住吉 本住吉神社 神功皇后 だんじり 御朱印

能・謡曲『高砂』と相生の松

“相生松”が、高砂神社境内に生い出でたのは神社が創建されてまもなくのことでした。
相生松は、謡曲『高砂』にも登場します。

Wikipadiaより、『高砂』の歌詞を引用させて頂きます。

高砂や この浦舟に 帆を上げて
この浦舟に帆を上げて
月もろともに 出潮(いでしお)の
波の淡路の島影や 遠く鳴尾の沖過ぎて
はやすみのえに 着きにけり
はやすみのえに 着きにけり

四海(しかい)波静かにて 国も治まる時つ風
枝を鳴らさぬ 御代(みよ)なれや

あひに相生の松こそ めでたかれ
げにや仰ぎても 事も疎(おろ)かや
かかる代(よ)に住める 民とて豊かなる
君の恵みぞ ありがたき
君の恵みぞ ありがたき

ストーリーはこちらです。

相生松の根は一つで雌雄の幹左右に分かれていたので、見る者、神木霊松などと称えていたところ、ある日、尉姥二神が現われ「我は今より神霊をこの木に宿し、世に夫婦の道を示さん」と告げられました。

これより人は相生の霊松と呼び、この二神を“尉と姥”(おじいさんとおばあさん)として今日めでたい結婚式になくてはならないいわれになったと伝えられています。

なお、謡曲『高砂』は、真田丸でも「真田幸村」が歌っていましたね。

訪問記

こちら境内マップです。ご参考まで。

鳥居・神門

鳥居です。

神門です。お寺を思わせる雰囲気ですね。
よくよく見たら、灯篭の上が鉾になっていますよ!!

神門に、「高砂社」という札が掲げられています。

参道

神門から拝殿への参道です。

手水舎

手水舎です。

大きな石をくり抜いて造られたような形状になっています。

神木 いぶき

謡曲「高砂」にも関係しているようです。

めちゃくちゃ立派ですよね。

拝殿・本殿

拝殿

拝殿と本殿を少し離れて見た写真です。

もう少し近づいてみました。
手前に簡易的な鳥居がありますね。

高砂神社の拝殿です。

参拝をしました。
拝殿の中は、上に絵が飾られていました。

拝殿内のアップです。

拝殿の周りにも木が多いですね。

本殿

高砂神社の本殿です。
右側から撮影したものです。

少し斜め後ろから見た写真です。
屋根が縦のタイプと横のタイプがありますが、高砂神社は横タイプですね。

最近好きな、本殿と空の写真です。

能舞台

謡曲「高砂」にちなみ、能舞台があります。
とても立派な能舞台ですね。

正面から撮影してみました。

相生松

霊松殿

三代目の相生の松が中に納められています。

めちゃくちゃ大きい松が中に納められていました。

上記松の続きです。長くて大きいです・・・。
こちらの三代目は、姫路城主・本多忠政により寄進されたそうです。

五代目相生松

現在の相生松は五代目になるそうです。

左側にも大きな松が植えられていました。

摂社・末社(南西)

和魂神社

祭神:高砂町出身の英霊(400余柱)

手水舎

手水舎があります。

シンプルな手水桶ですね。

社殿

鳥居が掲げられています。

拝殿です。

中でお参りすることができます。立派に作られています。

琴平神社

祭神:大物主命
(海上安全を守る神様)

お百度石もある、とても立派な神社です。

鳥居をくぐって進みます。

拝殿です。

拝殿の中には船の写真が飾られていました。
中に本殿が納められていますね。

摂社・末社(北西)

粟嶋社

祭神:少彦名命
(婦人病や安産を祈る神様)

社殿はこちらです。

天神さん

祭神:菅原道真
(学問・人徳を積む神様)

拝殿です。

内部から拝む形になっています。
牛の絵が掲げられていました。

本殿はこちらです。

秋葉社

祭神:軻遇突智命
(鎮火・防火の神様)

社殿です。

猿田彦社

祭神:猿田彦命
(光明をいただく導きの神様)

社殿です。

榎神社

榎木大明神

祭神:不明です

猿田彦社の奥に、道が続いています。

鳥居がありますので、ぐぐります。

又中を進んでいきます。

手水舎が用意されています。

榎木大明神の社殿です。

榎木神社の社殿の中です。

地神社

榎神社のそばに鎮座しています。社殿です

白蛇社

榎神社のそばに鎮座しています。社殿です。

榎木大明神の裏

社殿がありました。お稲荷さんのようです。

榎と思われます。
現在は枯れてしまっているようです。

摂社・末社(北東)

尉姥神社

祭神:伊弉諾尊・伊弉冊尊
(夫婦和合、長寿の神様;由緒部分も参照ください)

入口には絵馬が掲げられていました。

鳥居です。
その奥にも、簡易鳥居が建てられていますね。

社殿です。

「お前百まで、わしゃ九十九まで」ともうたわれているそうです。

三社(神明社)

祭神:天照大神・春日大神・八幡大神
(恵の神様)

社殿です。

住吉社

祭神:住吉三神
(海の守護をされている神様)

社殿です。

稲荷社

祭神:倉稲魂命
(農業・商売繁盛の神様)

社殿です。

摂社・末社(南東)

愛宕神社

祭神:軻遇突智命・伊弉冊尊
(火の用心の神様)

社殿です。小さくてシンプルですね。

弁才天(ひょうたん池)

祭神:弁財天
(女性を守る技芸と美の神様)

瓢箪池の入口です。
左の池と右の池が橋でつながっていますね。

弁才天社です。
手前は狛犬・・・??

社殿のアップです。石造りの社殿でした。

その他

以前、高砂城が高砂神社の場所に建てられていたそうです。
その際の、城址です。

発明家の工楽松右衛門(くらくまつえもん)です。
発明に、新巻鮭、石船、砂船、ろくろ船など。

千島列島の択捉に埠頭を築いたり、函館に船のドックを造られたそうです。

神輿庫です。神輿を置いている蔵だそうです。

神馬舎です。

こちらは、社務所の近くにある真砂です。
白砂青松というそうです。相生の松を育んだ、清く、めでたい白砂だそうです。
(透明なボトルも置かれていますが、そちらを頂く場合は300円を納めます)

裏門

高砂神社の裏の入り口です。

門には松が模られていました。

道が続きます。

ここの門をぬけると神社の境内です。

御朱印

御朱印

朔日詣り御朱印

通常御朱印を頂き漏れていたのですが、こちらが近いかと思います。

特別御朱印

尉姥にちなんだ御朱印

謡曲高砂にちなんだ御朱印

どういった御朱印か忘れていました。すみません・・・。

社務所

神社の裏手にあります。
こちら、社務所の入口です。

とてもキレイなお庭がありました。

住所・地図

住所

〒676-0043 兵庫県高砂市高砂町東宮町190

山陽電鉄「高砂駅」下車、徒歩20分程度

高砂神社まで

山陽電車・高砂駅で下車し、南口に出ます。

まずは東に向かいます。
最後の信号を南に向かうのですが、途中でこんなオブジェがあります。

高砂で産出される「竜山石」が使われているそうです。
ブライダル都市・高砂の名所として作成された・・・とか。尉と姥の故事に則っているようです。

こちらを南に向かいます。

途中、昔ながらの蔵を見かけました。

また、町の説明をしてくれている看板もあります。
こちらは南本町。

こちらは田町です。

街並み散策も楽しみながら、高砂の街を歩いてみましょう!

最後に

高砂神社をご紹介しました。

謡曲『高砂』の舞台であるため訪問したのですが、
歌の舞台を見れて良かったと思っています。

また、Blogでも紹介をしていた、神功皇后が創建した神社の足取りの1つでもあった、と確認できました。これも何かしらのご縁かもしれません。

では、皆様にもよいGOENを!
そして、1日でも早く旅と写真が楽しめる日が来ることを!

デアゴスティーニ

デル株式会社

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