目次
はじめに
京都の宇治にある、宇治上神社を訪問しました。
平等院鳳凰堂と同様に、古都・京都の歴史文化遺産として、世界遺産に登録されている神社です。
源氏物語やお茶でも有名な宇治。
また、季節を感じさせる色とりどりの御朱印も素敵です。
そんな宇治における兎と皇子との関係とは?
ぜひ、宇治上神社を覗いてみてください。
御祭神
(左)菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)
応神天皇皇子。応神天皇に寵愛され皇太子に立てられたものの、異母兄の大鷦鷯尊(のちの仁徳天皇)に皇位を譲るべく自殺したという。
(中)応神天皇
第15代天皇
(右)仁徳天皇
第16代天皇。菟道稚郎子命の異母兄。
由緒
社格
式内社で、旧社格は村社
由緒
創建年代などの起源は明らかではないそうです。
宇治上神社の境内は『山城国風土記』に見える菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」の旧跡であると伝え、両社旧称の「離宮明神」もそれに因むといわれています。
宇治神社との関係
明治以前は宇治上神社は「上社」・「本宮」、宇治神社は「下社」・「若宮」と呼ばれたほか、両社を合わせて「宇治離宮明神(八幡宮)」と総称されたそうです。
明治に入って宇治上神社とは分離して現在の形になっているようです。
(にしても、廃仏毀釈、本当に余計な法律だったように思います・・・)
宇治神社は、こちらのリンクを参照ください。
世界遺産
世界遺産の範囲は、「後ろの木々の景観も含めて、境内地・建物すべて」とのことです。
(他、16か所を含めて『古都京都の文化遺産』としての認定)
訪問記
鳥居から参道
鳥居の手前に、源氏物語・宇治十帖散策マップがありました。
鳥居です。
世界遺産、と大きく刻まれています。
参道です。とても涼し気です。
小さな社号標があります。
入口です。橋が架かっています。
川には、鯉も泳いでいました。
桐原水
『宇治7名水』のうち、唯一現存している、湧き水です(今も湧き出ています)。
手水舎の代わりとなっているため、飲む場合は沸かして飲みましょう、とのことです。
中は暗くなっていますが、とても涼しいです。
お水はとても澄んでいました。
拝殿・本殿
拝殿
入口入ると、すぐに拝殿があります。
1215年頃の建立と推定されています。国宝です。
お参りします。
キレイな作りです。
拝殿を後ろから見た様子です。
拝殿の両脇に清めの砂があります。
1年間盛られたのち、大切な日に境内にまくことで浄化させるそうです。
(砂は、八朔祭の際に、氏子さんにより奉納されるそうです)
本殿
拝殿の後ろに本殿があります。
国宝です。約1060年頃に建立されたと推定されています。
本殿の正面です。
中は3殿に区切られているそうですが、左右非対称で全て形状が異なる そうです。
本殿から拝殿を見た様子です。
以前のお社があった、社跡とのことです。
本殿のすぐ右側にあります。
こちらの大きな岩から、磐座信仰を唱える方もいらっしゃるようです。
摂社・末社(本殿右側)
春日神社
祭神:建甕槌命、天児屋根命
お社は重要文化財になっています。
建甕槌命はこちらの神社の神様を春日神社(春日大社)に勧請しました。
天児屋根命はこちらの神社の神様を春日神社(春日大社)に勧請しました。
住吉社
祭神:住吉三神
住吉三神はこちらの神社を参照ください。
香椎社
祭神:神功皇后、武内宿禰
摂社・末社(本殿左側)
厳島社
祭神:市杵島姫命
正面です。
元々、厳島神社の神様はこちらの神社の神様の一柱が勧請されています。
武本稲荷社
祭神:倉稲魂命(古事記では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、日本書紀では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)とされる、穀物を司る女神とされています)
商売繁盛のご利益があるそうです。
隣には、こういった石碑もありました。
武比知大神
上記稲荷神のことか、不明でした。
その他
御神木
ケヤキの木です。樹齢330年以上とのことです。
とても逞しい感じがしますよね。
社務所
入口すぐ右手に社務所があります。
お守りやアルコールスプレーがありました。
神社トリビアが記載された神など。無料の手作りリーフレットです。
ぜひ読みましょう。面白かったです。
御朱印
通常の御朱印
こちら御朱印帳に記載してもらえる御朱印です
限定御朱印
季節ごとに、台紙を変えた御朱印が展開されています。
春の御朱印
桜らしいピンクを選択しました。
シリーズはこちら。
夏の御朱印
涼しい風が吹くように、水色の御朱印を選択しました。
夏シリーズはこちら。
住所・地図
〒611-0021 京都府宇治市宇治山田59
最後に
京都の宇治上神社をご紹介しました。
世界遺産ではあるのですが、神社を知ってもらおうとリーフレットがあったり、季節を感じる台紙の御朱印があったりと、神社として意欲的に取り組んでいるんだな、と感じました。
(涼し気なブルーの御朱印は個人的に気に入っています)
宇治を訪れた際には訪問されてみては如何でしょうか。
では、皆様にもよいGOENを!
そして、1日でも早く旅と写真が楽しめる日が来ることを!
ひょっとすると、菟道稚郎子命は自殺ではなく、仁徳天皇側の人に殺されたのでは?!という考察もできます。真相はわかりませんが・・・。