目次
はじめに
先日、玉造温泉に宿泊しました。
その際に宿泊した旅館の記事と、玉作湯神社の記事はこちらです。
今回は、玉造温泉街を散歩した際の記事を紹介します。
足湯や古事記の世界を表現した石像など、見どころが沢山あります。
では、覗いてみましょう!!
玉造温泉とは?
場所
出雲市駅と松江駅の間に位置している玉造温泉。
初日は出雲市、2日目に松江市観光、などといった際に観光にとても便利な場所に位置しています。
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玉造温泉の歴史
玉造温泉の歴史はとても古く、弥生時代末期(3世紀中ごろ)まで遡ります。
出雲石とも呼ばれる、青瑪瑙(あおめのう)を使った勾玉製造が玉造の場でなされ、各地の古墳造営とともに広まっていったそうです。
その玉造の場では、733年に完成した出雲国風土記にも「ひとたび濯げば(すすげば)形容端正しく(かたちきらきらしく)、再び浴みすれば(ゆあみすれば)万の病ことごとに除こる」と記されています。
そのため、神の湯と呼ばれていたとのこと。
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なお、駅前では「だんだん」と彫られたものが迎えてくれます。
「だんだん」とは、「ありがとう」の意味で島根地方の方言です。訪問してくれてありがとう、という意味と思います。
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訪問記
玉造温泉の全体像
玉造温泉の全体図です。
それほど広くはなく、玉湯川沿いに温泉宿が軒を連ねています。
今回、宿泊はしませんでしたが、星のやリゾートさんもお宿を出されているようです。
とても気になりますね。
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出発地点
まずは、ホテルを出ます。
私が宿泊していたホテル(玉井別館)は、温泉街で一番玉造温泉駅に近い場所に位置していました。
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必要であれば、提灯を持っていきましょう。
夜の散歩で使えますよ。
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散歩
では、玉湯川を川上へ歩いていきましょう!
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しばらくすると、変わった橋を見つけました。
キラキラ橋
こらはキラキラ橋というそうです。
ジュースの瓶に粘土を付けたような、某教団の建物に似ているような・・・。
神様の家をイメージしているそうですよ。
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お家をイメージしているため、
橋には、神様の絵が描かれているようでした。
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他の場所もそうなのですが、
見所となる場所には、立て看板と写真を置いて自分を撮影できるようになっています。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/04/DSC07116-720x480.jpg?v=1619532049)
近くには、橋と似たオブジェを置いたお土産屋さんが。
玉造アートボックスさんです。
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途中、ペットを預かってくれる場所を見つけました。
ペット連れで訪れる方が多いのでしょうか!?
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姫神広場
下記の姫神様と足湯があります。
姫神様です。玉造の温泉が神格化された神様と想定されます。
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足湯があります。温泉をタオルに浸して、顔にパックするのも良いそうですよ!!
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タオルを持っていない人向けに、1枚100円で譲ってもらえます。
手ぶらでも行けますよ!!
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まがたま橋
玉造温泉のシンボル的な橋である、まがたま橋(勾玉橋)です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/05/DSC07144-720x480.jpg?v=1620105732)
大きな緑の勾玉が橋に植え付けられています。
とても印象的ですよね!!
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橋の近くには、川沿いに足湯もあります。
街歩きが楽しくなる演出ですよね!!
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ただ、一部温泉になっていない足湯もあるようです。
入る前には、温かいか確認してみる必要がありそうです。
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川辺の出湯跡
川辺の出湯は、出雲国風土記に登場している、ということで、
石碑が建てられています。
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過去の風景は、こちらの写真の風景だったようです。
温泉街らしい風景ですよね。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/05/DSC07159-720x480.jpg?v=1620113951)
湯薬師広場
源泉の湧き出る温泉を持ち帰ることができます。
柄杓でお湯をすくいましょう。
右にある箱には、有料のペットボトル容器(200円)が収納されています。
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※柄杓で直接お湯を飲むことは、他の人のためにやめましょう!
神話の世界を探ろう!!(神様の情景)
所々に、神話の世界のオブジェが置かれています。
ぜひ、探してみてください!!
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神話1)八岐大蛇退治神話(クシナダヒメ)
高天原を追われた素戔嗚尊。
出雲の国の肥の川上流で、年老いた男女と美しい櫛名田比売(くしなだひめ)が泣いていました。
八岐大蛇に娘を差し出す必要がある、とのこと。
素戔嗚尊は8つの甕にお酒を入れ、現れた大蛇に飲ませます。
酔いつぶれたところで大蛇を倒しました。
尾から素晴らしい剣が出てきたため、天照大御に差し上げます。
その後、姫と出雲の国の須賀を訪れ、「気分がすがすがしい」と新居の宮を造り姫と住みます。
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神話2)因幡の白兎神話(ヤカミヒメ)
美しい八上比売(ヤカミヒメ)がいると聞き、大国主命は兄弟と向かいます。
大国主命は荷物を背負わされ、最後に向かいます。
途中、ワニ(サメ)を騙して背中を踏んで海を渡ろうとしたため、ワニに丸裸にされた兎がいました。兄弟たちは、「潮水を浴びえて風に当たっておけ」と教えますが、皮膚が風に吹かれひび割れ、苦しみます。
後で追いついた大国主は、「真水で体を洗い蒲の羽分を散らしてその上に寝ればよい」と教えます。そうすると、兎の体は元通りになります。そうすると、兎は大国主に対して「八上比売はあなたと結婚するでしょう」と言います。
その予言通り、大国主は八上比売と結婚することになりました。
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神話3)姫神(シンボル)
湯姫は湯舟から転化したものではないかと言われているようです。
玉造温泉には湯の姫神様がおり、千年以上お湯が沸き出てつきることがありません。
玉造のお湯に浸かると肌はすべすべになり、色々な病気は全て治ると信じられてきました。
このため、湯姫大明神と言われてきたとわれています。
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神話4)八十神の迫害神話(ウムギヒメ)
八上比売と大国主が結婚すると聞き、兄弟(八十神:やそかみ)たちは大国主を殺そうとします。伯耆の国(ほうきのくに)で、猪に似た大石を火で焼いて転がします。
それを大国主に伝え、「あかい猪を山から追い下ろしたら、下で待ち受けて捕らえろ」と伝え、捕まえようとした大国主は焼け石に焼き付かれ死んでしまいます。
母神は悲しみ、高天原の神に救いを求め刮貝比売(きさかいひめ)と蛤貝比売(うむかいひめ)を使わします。両神の治療により、大国主は生き返ります。
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神話5)根の国訪問神話(スセリヒメ)
八上比売と大国主が結婚すると聞き、兄弟(八十神:やそかみ)たちは大国主に対する迫害を続けます。困った大国主は母神に相談し、根の国にいる素戔嗚尊に相談をします。
素戔嗚尊を訪問すると、須勢理比売(すせりひめ)が出てきて、お互いに目を交わして結婚します。素戔嗚に報告すると、百足の室に寝させるなど試練を受けますが、須勢理比売の助言で耐えます。
そんな大国主は、素戔嗚の宝物の剣と琴をを持って逃げます。
黄泉比良坂(よもつひらさか)まで来たところで、素戔嗚は「須勢理比売を正妻とし、宇迦の山の麓に宮殿を建て葦原中国を治めよ」と言います。
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神話6)佐太大神誕生神話(キサカヒメ)
佐太大神の誕生の際に、母神である支佐加比売(きさかひめ)は弓を無くしますが、子供を産んだ後に弓矢が出るように祈ります。
そうすると、角でできた弓が流れてきたのですが、「無くした弓矢でない」と投げ捨てます。次には黄金の弓矢が流れてきたため、「なんと暗い洞窟か」と弓を放つと黄金の矢で洞窟が射通され光が差し込み中がひかり輝きます。
このことから、その地を加加という地名(※松江市島根町加賀)になったそうです。
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神話7)三種の神器
高天原の神々が大国主から葦原中国を譲り受けたのち、天照大御神は孫の邇邇芸命を統治者として地上へ降ろします。
その際に、天照大御神は邇邇芸命に「八尺勾玉(やさかのまがたま)」「八咫鏡(やたのかがみ)」そして「草なぎの剣」の三種の神器です。
「八尺勾玉」を造ったのは邇邇芸命が地上に降り立つ際に同行した玉祖命(たまおやのみこと)で玉作湯神社の祭神である、「櫛明玉命」と同一神とされています。
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神話8)恋山神話(タマヒメノミコト)
美しい玉日女命(たまひめのみこと)を好きになった一匹のワニ(サメ)が玉日女命に会うために川を溯ってきましたが、玉日女命は岩で川を防いでしまいます。
ワニは進むことができず恋しい思いを募らせ、舌を震わせて帰っていきます。
ワニが恋をしたことから、恋山(したいやま)と読んだり、ワニが鬼となって鬼の舌震というようになったそうです。(※島根県奥出雲長横田)
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神話9)オオクニヌシの妻問い神話(ヌナガワヒメ)
大国主命は、越国(こしのくに)の沼河比売(ぬながわひめ)に求婚しようとして出かけ、家の戸の外で一晩中歌をうたいます。
「遠い越国に賢く美しい姫がいると聞いてやってきました。朝を告げる鳥を泣き止ませてください」
姫は家の中からうたいます。
「鳥を殺さないでください、明日の晩にはあなたを迎えましょう。あまりひどく恋焦がれなさいますな」
二人は結ばれ、出雲国風土記には二人から生まれた姫神・御穂須々美命(みほすすめのみこと)から、美保という地名になったそうです。
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オススメのお店
たまゆらさん
勾玉を販売されているお店です。
出雲大社の近くにも、出店されていますね。
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綺麗な勾玉を販売されています。
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温泉美肌研究所 姫ラボ
玉造温泉独自の化粧品を製造・販売されているそうです。
石鹸がNo.1とか。
女性の方は、是非注目してみてください。
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その他
どこのお店かは記録していませんでしたが、しじみマドレーヌという気になる看板もw
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他には、いづも勾玉の里・伝承館さんでまが玉づくりを体験できたり、美肌マルシェさんでプリンが食べられたりするそうです。
是非、楽しそうなお店を探してみてください!!
玉造温泉街の夜の顔
夜になるとライトアップされて、とても綺麗です。
この雰囲気、とても良くないですか?
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所々にキレイな照明がされています。
他の柄も探してみて下さい!!
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/05/DSC07347-720x480.jpg?v=1620114714)
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玉作湯神社
赤い橋が見えたら、玉作湯神社までもうすぐです。
(※赤い橋と玉作湯神社の鳥居と自分で写真を撮ると、縁結び効果がUP!!とのこと!!!)
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こちらが、玉作湯神社の鳥居です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/04/DSC07163-720x480.jpg)
これで、玉造温泉のご紹介は完了です。
ぜひ、訪問して街歩きを楽しんでみて下さい。
温泉、とてもいいですよ!!
地図・場所
〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造
※地図と住所は、勾玉橋になります。
最寄り駅は、JRの玉造温泉駅です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/05/DSC07051-720x480.jpg?v=1620101718)
歩くと遠いので、タクシーを使うのがベターです。
1500~2000円程度の金額です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/05/DSC07055-720x480.jpg?v=1620101825)
最後に
玉造温泉街をご紹介しました。
神話の世界を現した石像、足湯、いろいろなお店など、とても楽しい温泉街です。
気になった見どころはありましたでしょうか。
中々、旅行に行けない時世ではありますが、少しでも旅行気分を味わってもらえたら、と考えて構成をしてみました。
気になった方は、ご自身のタイミングで是非訪問してみてください!
では、皆様にもよいGOENを!
そして、1日でも早く旅と写真が楽しめる日が来ることを!
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