目次
はじめに
嵐山に鎮座する、野宮神社をご紹介します。
嵐山でもトップクラスの人気を誇る竹林の道に位置しています。
野宮竹といわれ、天皇の大嘗祭にも使われたとされる竹です。
現代では、神石がありそこに触れると願いが1年以内に叶うという言い伝えもあり、縁結びとして有名になっています。
古くは伊勢神宮で祭祀を司る斎王(天皇の親族から未婚の女性が選ばれます)が1年間、潔斎をする場所でした。現在、その場所は苔の庭になっとており、とても美しい場所です。
では、野宮神社をご紹介しましょう。
祭神
野宮大神
天照皇大神を指します。
由緒にも関係しますが、伊勢神宮へ仕える斎宮が身を浄めたとされるため、伊勢神宮・内宮の祭神である天照皇大神が祀られています。
由緒など
参考:野宮神社のホームページ(http://www.nonomiya.com/)
社格
村社
由緒
伊勢神宮の斎王
豊鍬入姫命を端とした伊勢神宮に奉仕する斎王が伊勢に向う前に潔斎をした「野宮」に由来する神社とされます。
斎王(さいおう)とは、斎皇女(いつきのみこ)とも言い、伊勢神宮や加茂神社に巫女として奉仕した、「未婚」の女性を指します。(加茂社の場合は斎院とされる)
斎王は、天皇が代替わりした際に、未婚の皇女(12~13歳を中心とする女性)が選別されました。
※生涯見込んで過ごしたとされます
宮中の初斎院で1年、野宮で1年潔斎したのちに伊勢神宮へ向かいました。
野宮神社は上記の「野宮」があったとされる場所です。嵯峨天皇の時代に現在の場所に固定されたとのことです。
斎王の制度は南北朝時代に途絶え、その後は神社として存続されました。
源氏物語の舞台
源氏物語の「賢木」の巻に野宮の様子が描かれているそうです。
原木の鳥居と小柴垣に囲まれた聖地だったようです。
黒木の鳥居
日本で数少ない、原木を使った鳥居があります。
その他は、2社あり下記の神社です。
いづれも京都府内に存在しています。
大嘗宮も同様の鳥居の形式でした。
訪問記
入口・鳥居
入口の鳥居
社号標と鳥居です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03195-scaled.jpg)
竹林の中の神社、ということもあり、沢山の人がひっきりなしに訪れています。
入口にも人が多いですね。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03190-scaled.jpg)
現像で原木度合いを強めてみました。
一番上の部分が補強されていますね。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03192-scaled.jpg)
その他、入口には嵯峨野の宮の看板が掲げられています。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03127-scaled.jpg)
手水舎
手水舎という形では使われていないようでした。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03132-scaled.jpg)
また、隣には、井戸がありました。
祭神:龍神
健康長寿や病気全快のご利益があるそうです。
ただ、使われておらずぐい飲みが置かれていました。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03130-scaled.jpg)
本殿
野宮神社の御本殿にお参りしましょう。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03134-scaled.jpg)
正面です。お参りしましょう。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03142-scaled.jpg)
御本殿奥です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03136-scaled.jpg)
奥を少し横から見ました。手前にお神輿があります。
不思議な配置ですね。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03141-scaled.jpg)
野宮神社は、恋愛祈願でも有名なようです。
斎宮は未婚女性で神に使える身。神様が叶えられなかったことがご利益になる。
悲しい歴史の一部ですね。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03128-scaled.jpg)
愛宕大神(本殿右)
ご利益
鎮火勝運
御本殿
愛宕大神の正面です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03145-scaled.jpg)
お参りします。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03148-scaled.jpg)
御本殿です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03146-scaled.jpg)
白峰弁財天(本殿左)
ご利益
財運、芸能
御由緒
1772年の都名所圓會に記されている弁才天だそうです。
昔に祀られていた場所に祭祀したとのこと。(平成元年4月29日)
近年までは、松尾大神を祀っていたそうです。
御本殿
白峰弁財天です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03138-scaled.jpg)
社殿です。やはり、お神輿が社殿の前に配置されています。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03139-scaled.jpg)
野宮の苔の庭園・稲荷社
野宮の苔の庭園
奥には野宮の苔の庭園への入口があります。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03152-scaled.jpg)
野宮XX跡は見えます。
XXは何か分かりません。斎宮の旧蹟です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03160-scaled.jpg)
とても美しい苔庭です。
中には川の見立てがあり、橋が架けられています。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03156-scaled.jpg)
近くには、お祭りで使用される神輿が飾られています。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03157-scaled.jpg)
苔の庭、必見です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03173-scaled.jpg)
稲荷社
苔の庭園の近くには稲荷社が鎮座しています。
白福稲荷大明神
ご利益
子宝、安産
社殿
入口です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03161-scaled.jpg)
正面です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03162-scaled.jpg)
お参りしましょう。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03165-scaled.jpg)
大山弁財天
ご利益
財運開運、交通旅行 安全
社殿
入口です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03166-scaled.jpg)
社殿です。お祈りしましょう。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03167-scaled.jpg)
その他
もう1社お社が鎮座していました。
名前は不明でしたが、稲荷社と判別できます。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03170-scaled.jpg)
その他境内摂社
野宮大黒天
ご利益
良縁結婚
社殿
野宮大黒天の社殿です。
左側の神石(亀石)に手を触れると、1年以内に願いが叶うとされています。
ここは野宮神社では外せませんよ!!!
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03185-scaled.jpg)
その他
禊祓、清浄祈願
祓いたいこと、清めたい事項を祈祷用紙に記入し、コインと共に鎮めます。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03186-scaled.jpg)
境外末社
大井神社
祭神
宇賀霊神
※稲荷神社で祀られる神様です
由緒
延喜式内社、村社
大堰川の守り神・商売繁盛の神として、秦氏や角倉了以の信仰が厚かったとされます。
創立年度は不明だが、延喜式神明帳(927年)や三代実録・貞観18年(876年)に記載があるそうです。秦氏の葛野大堰造営(8世紀初頃)に関係すると考えられている。
社殿など
入口です。人通りの多い場所に鳥居があります。
嵐山駅方面から渡月橋を渡り、渡り切った後すぐ右手に鳥居があります。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03090-scaled.jpg)
参道です。狭い道を通っていきます。お店とお店の間を通ってきます。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03092-scaled.jpg)
奥には鳥居と社殿があります。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03099-scaled.jpg)
社殿で拝みます。周りには囲いがありました。
台風等の対策なのだと思います。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03101-scaled.jpg)
左手には小さなお社がありました。神様について、記載はありませんでした。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03104-scaled.jpg)
御朱印
朱印
野宮神社の御朱印です。
手書き等ではなく、スタンプのみとなっています。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC08511-scaled.jpg)
社務所
社務所には源氏物語や小野小町に関するクイズが掲載されていました。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03180-scaled.jpg)
地図・住所
野宮神社
地図・住所
〒616-8393 京都府京都市右京区嵯峨野宮ノ元町1
行き方
野宮神社は、竹林の道に鎮座しています。
竹林の道は嵐山で最も有名な観光地の1つですので迷うことはないと思われます。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03117-scaled.jpg)
野宮竹として有名だそうです。種類は真竹。
昔は天皇の即位式である、大嘗祭にも使用されたそうです。
歩いていると癒されますので、ぜひ!!
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/09/DSC03202-scaled.jpg)
境外摂社・大井神社
地図・住所
〒616-8384 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町36
行き方
阪急嵐山川から嵐電の嵐山側に向かって、渡月橋を渡ります。
渡り切ったところの交差点をすぐ右手です。
![](https://musubi-goen.com/wp-content/uploads/2021/08/DSC03029-scaled.jpg)
さいごに
野宮神社、いかがでしたでしょうか。
神社には思わぬ歴史が潜んでいる場合もありますが、この野宮神社もその1つと思われます。
縁結びとなっているご利益には、祭神に対する歴史が含まれているものです。
また、原始的な黒木の鳥居もありました。
京都・丹後の元伊勢神社と野宮神社にしかないものです。
注目してみてください。
野宮神社の参拝を通して、歴史に思いを馳せてみてください。
では、皆様にもよいGOENを!
そして、1日でも早く旅と写真が楽しめる日が来ることを!
コメントを残す