はじめに
吉野山にある、吉水神社を訪問しました。
こちらでは、一目千本と言われる、桜や紅葉の季節に有名な場所もあります。
また、後醍醐天皇が一時的に皇居として使用していたこともあり、歴史的にも有名な神社です。
神社が興味なくても、桜・紅葉の季節には是非、訪問してください。
御祭神
後醍醐天皇(主祭神)
・・・南朝の皇居が当社に置かれていました。
楠木正成
・・・後醍醐天皇に従っていた、南朝方の敬虔な武将として祀られています。
吉水院宗信法印
・・・もとは、役行者により建立された僧房でした。その頃は吉水院(きっすいいん)と呼ばれていたそうです。僧房を訪れた修験道を祀っているようです。
社格、ご由緒
社格
旧社格は、村社です。
現状は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとなっています。
ご由緒
白鳳年間に役行者により建立されたと伝えられる。
以来、修行僧の僧房として歴史を積み重ねたそうです。
南北朝時代、後醍醐天皇が吉野に潜幸したとき、宗信法印の援護を受けて吉水院に行宮を設け、一時居所(皇居)としています。
後醍醐天皇の崩御の後、後村上天皇が後醍醐天皇の像を作って吉水院に奉安した。
その他、源義経が頼朝の追手から逃れた際に身を寄せた、豊臣秀吉が桜を楽しんだ、といった逸話が残されています。
入口の右側に設置されている、神社の案内です。
訪問記
入口の鳥居
表通りに、鳥居が面しています。
鳥居の左側に案内があります。
鳥居~参道
鳥居をくぐると、坂を下っていきます。
坂を降りると、左側にキレイな桜が咲いていました。
気を取り直して進みます。
そうすると、登り参道になっています。
狛犬が鎮座しています。
神社の入口です。
右側に一目千本があります。
一目千本については、下で紹介しています。
そして、一目千本を過ぎると、すぐ境内の入口があります。
境内
境内です。とても多くの人で賑わっていました。
入口すぐ左手に、庭と共に手水があります。
左側が社務所と御所跡。右側が拝殿になります。
拝殿です。
4×4+1です。
陣幕の中です。
左側は、楠正成公・吉水院宗信法印です。
吉水神社の書院
拝観料が必要だったため、入りはしませんでしたが、とても貴重な場所です。
外から、少しだけ覗くだけにしました。
こちらでは、邪気払いが有名なようです。
映画で陰陽師がやってますよね、これ。
九字護身法(くじごしんぼう)といって、「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」と横・縦と順番に空を切って、最後に右上から斜めに振り下ろします。
詳しい方法が、吉水神社のホームページ(境内案内)にあります。
南朝の邸宅跡に関連して、明治天皇の句碑がありました。
後醍醐天皇は乾坤通宝という硬貨の流通を計画したそうです。
また、それを題材にしてドラマの1場面にも使われたことがあるようです。
(小説については、写真の下にリンクを貼っておきます)
こちらが原作本になります。
蛭子神社
境内に蛭子神社があります。
弁慶の力釘
弁慶が親指で釘を埋め込んだとか。
神域では触れてはいけない、が原則ですが、こちらは触れて力をもらいます。
言い伝えです。
勝手神社
祭神:
大山祇命・久久能智命・木花佐久夜比咩命・苔虫命・葉野比咩命
(勝ち運、芸能、山の神、花の神)
神社自体は、不審火により焼けてしまっており、鳥居が残っています。
吉水神社での案内です。
天武天皇や静御前と所縁がある神社とのことです。
境外 威徳天満宮(天満神社)
金峯山寺の境内にある、天満神社です。
御朱印は、こちらの吉水神社でいただくことができます。
金峯山寺については、こちらを参照ください。
威徳天満宮のご由緒です。
横から見た様子です。
一目千本
吉水神社の本殿手前に、一目千本があります。
本当に絶景です。神社に興味がない人でも、ここは訪れるべきです!!
中千本から上千本の桜も見ることができます。
御朱印
吉水神社の御朱印です。
勝手神社の御朱印です。
威徳天満宮の御朱印です。
ちなみに、ペットのお守りがあります。
珍しいですよね。
場所
吉水神社です。
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町大字吉野山579
アクセスについては、吉水神社のホームページ・交通案内を参照ください。
勝手神社です。
吉水神社から徒歩5分ほどの場所にあります。
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町大字吉野山2354
威徳天満宮は、金峯山寺を参照ください。
最後に
僧房から発展し、南朝では皇居として使用され、一目千本として花見に豊臣秀吉が楽しんだ神社。
それが、吉水神社です。
色んな人が楽しめる仕掛けが満載です。
神社に興味がなくても、是非訪問して頂きたい神社です。
では、皆様にもよいGOENを!
元弘の乱で鎌倉幕府を倒して建武新政を実施したものの、間もなく足利尊氏との戦い建武の乱に敗れたため、大和吉野へ入り、南朝政権(吉野朝廷)を樹立し、尊氏の室町幕府が擁立した北朝との間で、南北朝の内乱が勃発した。