はじめに
神戸の生田神社を訪問しました。
神戸の三宮に鎮座しており、神戸の守護神として神戸市民に親しまれている神社です。
歴史は西暦201年にさかのぼり、とても由緒のある神社です
その分、歴史や見どころも多い神社です。
新型コロナウイルス後は、御朱印の郵送等も対応されています。
数年前は、陣内智則さんと藤原紀香さんが結婚式を挙げたことでも有名になりましたね。。
(もう別れちゃっていますが・・・)
ぜひ、ご覧ください。
御祭神
稚日女尊
わかひるめのみこと。「稚く瑞々しい日の女神」という意味。
天照大御神(幼名、妹、和魂)を指しているとされています。
物を生み育て万物の成長をご加護する神様と言われているようです。
御由緒
社格
式内社(名神大社)
旧社格は官幣中社
御由緒
生田神社建立の由緒
西暦201年、神功皇后が三韓外征の帰途、今の神戸港にて船が進まなくなったために神占を行ったところ、稚日女尊が現れ、「私は活田長峡国に居りたい」と申された、と日本書紀に記述されています。
そのため、海上五十狭茅(うながみのいさち)に祀らせたそうです。
こちらは、元住吉神社で頂いたチラシです。
長田神社、本住吉神社、廣田神社も同様の由緒となっています。
洪水と生田神社の遷座
延暦18年(西暦799年)に洪水で布引の渓流が氾濫し、生田神社の鎮座していた砂山(いさごやま)が崩壊し、社殿が傾斜したとされています。
砂山は、布引山とされています。現在の新幹線・新神戸の駅付近ですね。
生田村の刀禰七太夫なる者がご神体を背負い7、8日間鎮座地を探し巡り、生田の森に至ります。
その際に、突然背負ったご神体が重くなりこれ以上歩けなくなります。
そのため、現在の場所に鎮座した、とされています。
神戸の地名の由来
大同元年(西暦806年)に、朝廷より生田神社の世話・守る家である、神戸(かんべ)44戸を置いたとあります。
神戸(かんべ)が、「こうべ」という地名に転化した、とされています。
関連記事
生田神社の裔神8社
生田神社の兵庫宮
訪問記
生田神社まで:IKUTA ROAD(生田ロード)
生田神社の参道といえば、生田ロード。
阪急三宮駅から少し西に向かってあるけば到着します。
撮影したのが昨年の夏だったため、まだありますよ、東急ハンズ。ちらっとですが。
(それが言いたいがために、ここに持ってきている・・・)
そして、信号を超えれば、もう生田神社の鳥居になります。
その信号があるがために、キレイに中々撮影できないところでもありますが・・・。
生田神社入口・参道
鳥居と社号標
信号を超えた場所から撮影しました。
通常、出店があったり信号待ちの車があり、正面からキレイに撮影するのは中々難しいです。
こちらは社号標です。
露店があるので、ちゃんと撮影はできませんでした。。。
上記の入口の鳥居をくぐると、左右に摂社が鎮座しています。
ちなみに、こちらの鳥居、どこかで見たことあると思ったら、伊勢神宮からの鳥居だそうです。
昭和28年の式年遷宮で使用された鳥居は昭和48年には宇治橋の鳥居として、平成4年には亀山市東追分関宿鳥居として建立されたそうです。
そののち、平成7年に起こった阪神淡路大震災復興のために神戸にやってきたとのこと。
摂社・末社(入口側)
大海神社(左側)
祭神:猿田彦大神
神徳:海上安全・海運隆昌
海の道祖神ですね。生田神社が且つて海に近かったことの現れですね。
豊臣秀吉が海外遠征の際に会場安全を守ってもらうために船内に祀ったとか。
神社の入口です。鳥居に水垣がありますね。立派なお社です。
お参りしましょう。
大海神社の社殿です。
松尾神社
祭神:大山咋神
神徳:酒造
神功皇后の外征から毎年三韓から使節が来訪したそうです。
敏馬浦(灘区)で新羅から来朝した使者に生田神社で醸造したお酒をふるまったそうです。
「延喜式の玄藩寮」によると、生田・廣田・長田(摂津)、及び片岡(大和)から稲を50束ずつ持ち寄り生田神社の境内で醸造。現在の灘五郷酒造の発祥とされています。
松尾神社の入口です。
松尾神社のお社です。生田神社らしく、赤い社殿になってますね。
社殿を横から見た写真です。
松尾大社の本家は京都・嵐山に鎮座しています。
ぜひ、参照ください。
2の鳥居と手水舎
二の鳥居
一の鳥居を抜けて、摂社・末社をお参りしたのち参道を進みます。
途中、橋を見かけました。ほほぅ・・・。
中々に興味深いですね。
そして、こちらが二の鳥居です。
赤くて立派な鳥居ですね。
奥には楼門と神戸の山が見えます。
この景色、中々好きなんですね。
手水舎
生田神社の手水舎です。
手水舎には、ビー玉(?)が敷き詰めてありました。
とてもキレイでしたよ。
楼門・本殿
楼門
生田神社で有名なのが、こちらの楼門です。
朱色でとても立派です。
楼門には生田宮という札が掲げられています。
楼門の前には、生田森という石標が置かれています。
お正月には、門松とは少し違いますがこちらが置かれます。
さあ、楼門をくぐって進みましょう。
内側から見た楼門です。表とほぼ同じ構造・・・に見えますね。
拝殿・本殿
生田神社の境内と拝殿です。こんなに人が少ないのも珍しいですね。
楼門を振り返ってみます。落ち着いた境内です。
立派な拝殿で、前には青銅の狛犬が鎮座しています。
こちらは左から撮影した風景です。
狛犬の後ろ姿も普段は撮影しないため、中々珍しいアングルです。
では、お参りしましょう。
中はとても広くなっています。本殿前が一段高くなって囲われていますね。
本殿の屋根になります。
本殿を後ろから撮影した写真です。
こちら、本殿の端っこになります。
本殿敷地内の摂社(本殿左側)
日吉神社
祭神:大山咋命
神徳:農工業・五穀豊穣
諏訪神社
祭神:武御名方命
神徳:農耕狩猟・武運長久・力
こちら、本殿の端っこです。
本殿敷地内の摂社(本殿右側)
八幡神社
祭神:応神天皇
神徳:厄除開運
八幡神社と言えば、こちらもご覧ください。
住吉神社
祭神:底筒男命・中筒男命・表筒男命
神徳:海上安全・交通安全
住吉神社と言えば、こちらもご覧ください
生田の森
入口
東側の生田森への入口です
西側の生田森の入口です。
さざれ石が置かれています。
また、安政元年(1853年)の大地震で支柱を残して崩壊してしまった鳥居が置かれています。
生田森坐神社
祭神:息長足媛命(神功皇后)
神徳:安産・万物成長・生田の森の守り神
神社の鳥居があります。
拝殿の代わりとして、屋根が設けられています。
生田森坐神社の社殿です。
その他
中では、水占いがあります。
大きな樹が沢山植えられています。
とても落ち着ける雰囲気です。
ぜひ、ゆっくりと散歩してみて下さいね。
生田神社は、蒲鉾発祥の地となっているそうです。
三韓征伐へ神功皇后が向かう前(201年)に、生田の杜ですりつぶした魚肉を鉾の先に塗り付けて焼いたものを食べたことが起源とされているそうです。
その他境内の摂社・末社
稲荷神社
祭神:稲倉魂命
神徳:生活守護・食物、稲
手水舎があります。
生田の森の手水舎か、稲荷神社の手水舎か迷いましたが、稲荷神社のものとしておこうと思います。
稲荷神社の入口です。やっぱり鳥居が沢山並んでいる様子は映えますね。
鳥居を進みます。
稲荷神社の社殿です。
摂社ながらも、装飾が施されていることが分かります。
造りとしては、拝殿と本殿が分かれているように見えます。
本殿側から見た、稲荷鳥居です。
狛犬ならぬ狛狐さんが出迎えてくれますね。
戸隠神社
祭神:手力男命(天の岩戸の故事に登場する神様)
神徳:身体健全・筋力増進・大力
戸隠神社のお社です。鳥居等はありませんが、生田森の囲いが一部使われてます。
蛭子神社
祭神:蛭子命
神徳:商売繁盛
所謂、えべっさんですね。
立派な社殿で、狛犬が守っています。
3社合祀殿
人丸(ひとまろ)神社(左)
祭神:柿本人丸
神徳:学問、防火
雷大臣(いかつおみ)神社(中)
祭神:中臣烏賊津連(なかとみのいかつおみのむらじ;元生田神社の社家)
神徳:食文化発展、料理上達
賽神社(右)
祭神:八衢比古神(やちまたひこのかみ)・八衢比売神(やちまたひめのかみ)
神徳:防天、食中毒防止
市杵島神社(神戸七福神 弁財天)
祭神:市杵島姫命
神徳:芸能上達・水
市杵島神社の入口です。
神社の社殿です。
入口近くには縁結びの絵馬がかけられていました。
水の神様らしく生田の池に沿って建てられています。
その他
楠木の神木
500年の樹齢をもつ御神木だそうです。
神戸大空襲で焼けてしまったそうですが、蘇った、そうです。
再生・再起・合格・復活・復興の象徴として信仰されているそうです。
隣にも大きな樹が生えていします。
梶原の井戸(かがみの井)
源平合戦の折、梶原景季が井戸の水を飲んで生田の神に武運を祈ったそうです。
源平合戦、神戸で有名なのは一の谷の合戦です。
そのとき、一の谷が西の端とすると、東の端が生田の神社の鎮座する生田の森だそうです。
また、梶原景季は生田の梅を箙(えびら;矢筒)に刺して戦ったという逸話もあるそうです。
包丁塚
全国的にも珍しい塚とのことです。
料理に携わる人達の魂の籠った庖丁に感謝すると共に、食文化の向上を願い、皇太子殿下御成婚・第61回神宮式年遷宮の記念事業として神戸市内の料理食品関係者によって建立された、、、そうです。
2021年干支の絵馬
丑年の絵馬です。
御朱印・御朱印帳
通常御朱印
生田神社の通常の御朱印です。
神戸七福神の弁才天御朱印です。
限定御朱印
2020年夏バージョン
生田神社2020年夏詣での御朱印です。
生田神社2020年夏詣での稚日女尊・御朱印です。
2021年正月バージョン
生田神社の2021年初詣バージョンの御朱印です。
生田神社2021年初詣での稚日女尊・御朱印です。
2021年冬バージョン
生田神社2021年冬詣での稚日女尊・御朱印です
御朱印帳
神戸タータンの御朱印帳です。
一目惚れして、御朱印帳が新たに必要になったタイミングで頂きに行きました。
地図・住所
〒650-0011 兵庫県神戸市中央区下山手通1丁目2−1
最後に
神戸の生田神社をご紹介しました。
Blogを書いている作者が神戸出身ということもあり、生田神社には毎年参拝していましたが、ここまでちゃんと色々と見たのは初めてでした。
灘五郷の発祥、蒲鉾の発祥、神戸地名の発祥など、歴史の深みを感じました。
ぜひ、生田神社を訪問して色々と廻ってみてください。
では、皆様にもよいGOENを!
そして、1日でも早く旅と写真が楽しめる日が来ることを!
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