はじめに
兵庫、神戸の山を越えた場所、関西の奥座敷と言われる「有馬温泉」を訪問しました。
大阪方面から訪問するには少し不便なのですが、西日本JRバスが発行している「有馬温泉よくばりきっぷ」を使って訪問しました。往復のバス費用に、金の湯・銀の湯につかることができます。
日帰り温泉旅行の模様をお届けします。
お出かけの参考に、ぜひ、ご覧ください。
有馬温泉とは?
兵庫県神戸市北区有馬町にある日本三古湯の温泉です。
関西の奥座敷と言われており、神戸から車で30分ほど。都心に近い温泉街としてにぎわっています。
神代の昔、ご祭神の二神(大己貴命・少彦名命)が人々を病気から守るため、国々を旅し、薬草を探しに歩かれていたそうです。その際に、傷ついた三羽のカラスが赤い水を浴び、傷を治療しているのをご覧になったことで、有馬の温泉を発見したと伝えられています。
古くは631年に舒明天皇が約3か月滞在したことが日本書紀に記載されています。
戦国時代には豊臣秀吉が節目ごとに湯治に訪れており、太閤の湯として有名になりました。
現在も豊臣秀吉の名前が随所に残っています。
この地域は活断層である有馬-高槻構造線が分布しており、温泉が多数出ています。
温泉の泉質としては、大きく、2つに分かれます。
- 金の湯・・・鉄分を多く含み、空気の触れると赤茶っぽい色に変色します。
- 銀の湯・・・上記以外で炭酸水素塩泉と、ラジウムを多く含む放射能泉です。
毎年1月9日には、えびす神社の総本社である西宮神社に温泉を運び、有馬温泉の商売繁盛を願う献湯式が催されているそうです。
「有馬温泉よくばりきっぷ」とは?
各地(大阪、もしくは神戸)から有馬温泉までのバスの往復乗車券と、有馬温泉での金の湯+銀の湯の入浴チケットがセットになっている切符です。
なお、片道のバス乗車券が、大阪発で1400円(往復:2800円)と、
金の湯・銀の湯の入湯料(850円)がセットになっているチケットです。
合計で3650円のため、1150円のお得、というわけです。
(※1週間前の早割もあるそうですが、そちらよりもお得ということです)
ちなみに、大阪・有馬温泉間のバスは本数が少ないのでご注意ください。
日帰りで楽しみたいのであれば、8:50発をオススメします(もしくは、三宮発に乗車)
なお、JRバスでは、コロナ対策もされている、とのことです。
車内の空気は、4~5分で換気されていると説明がありました。
枚数限定とありますが、期間等の明記はありませんでした。
訪問記
西日本JRバスで切符購入
切符の購入
JR大阪駅の高速バスターミナルで切符を購入します。
私が訪問した際は、当日でも大丈夫でした。
場所はこちらです。
(※ヨドバシカメラからルクアの間です。)
チケットセンター併設の待合所には、化粧室もあって安心です。
参考までに、チケットセンターの隣にコンビニ(ファミリーマート)もありました。
バスに乗車
バスが到着しました。
バスにはWi-Fiも装備されているそうです(私は利用しませんでした)
Wi-Fiの接続については、利用案内に接続方法が説明されていました。
座席の間には、小さい仕切りが設置されていました。
隣に同行者がいる場合、ちょっと残念な感じではありますが・・・。
また、座席にはコンセントがあります。携帯電話の充電用です。
私が乗車した日付は、9月のシルバーウィークだったため、渋滞があり到着が少し遅れました。
バスであるため、到着に遅れが発生するのは仕方がないことです。
有馬温泉の概要地図
こちら、概要地図になります。
有馬温泉に到着!まずは金の湯を目指す。
太閤橋に到着
バスは太閤橋に到着しました。
橋からは、六甲川がキレイに見えます。
湯けむり広場で芸術に遭う
湯けむり広場で、六甲芸術祭の展示の1つがありました。
久保寛子さんの作品です。「風・雨・土」が表現されています。
太閤さん(豊臣秀吉)の銅像も設置されていました。
亀乃尾不動尊にて小さな滝に遭遇
不動尊の入口です。
説明書きがありました。
江戸時代から知られる滝で、水量が少ないため亀の尻尾という名前とのこと。
中のお社です。
こちらが、滝です。水量が少ないですね。
不動尊の文字が彫られた石があります。
赤いねね橋
滝を見た後、六甲川に沿って道を登ります(写真はねね橋から太閤橋を見た景色です)
登ったところに、赤い橋(ねね橋)があります。
奥がCM「有馬兵衛の向陽閣へ~♪」で有名なお宿です。
橋の近くに、ねねさんの銅像が置かれています。
大通りから金の湯
ねね橋から大通りを通って進みます。
お店が並んでますが、今は後ろ髪をひかれつつ進んでいきます。
ここまでくると、左に曲がります。
キレイな裏路地を過ぎると、金の湯に到着です
金の湯
金の湯の入口です。
※午後3時頃には行列ができていました。早めの入浴がオススメです。
瓢箪から温泉が出ていました。
鉄分の含有量が多いため、空気に触れると赤茶色になるそうです。
金の湯の中の掲示です。これまでに入湯した著名人です。
近代では、歴史小説で有名な吉川英治さんもいらっしゃいます。
お風呂は流石に写真とれません。
その代わりに、入口にあった太閤さんのマーク・千成瓢箪です。
お湯自体は、少し重めな印象でした。とても良かったです。
また、金の湯は「あつめ」と「ぬるめ」のお湯が用意されていました。
お湯上がりには、有馬サイダーを頂きました。炭酸弱めですが美味しかったです。
ねがい坂・寺田町を散歩
金の湯からねがい坂
金の湯を出たら、左に向かいます。飲食店が並んでいましたが、行列もでてきました。
釜めし屋さんに行きたかったのですが、大行列で断念しました。
ねがい坂方面へ向かうため、石段を登ります。
石段を登ると、温泉寺です。
(以前の湯泉神社の鎮座地とされている場所です)
湯泉神社
湯泉神社の鳥居です。詳細は、関連記事を参照ください。
ねがい坂
温泉寺を左に進んでいくと、行基像があります。行基が奈良時代に温泉寺を建立したと伝えられています。有馬温泉が知られるきっかの1つとなりました。
三羽のカラス像です。有馬温泉の発見のきっかけになったとされています。
ねがいの泉です。デザインのある水飲み場として、お水を飲むことができます。
この界隈は、お寺が多いことから寺田町と言われます。
民家の中では、お寺の瓦が使われ魔除けとされているようです。
極楽泉源
ねがい坂を更に上に登って行くと、極楽泉源があります。
有馬温泉には、いくつかの温泉の泉源があります。こちらは、その1つです。
こちらで温泉を汲みだしているようです。
機械感がたっぷりですねw
更に、道を上へ登っていきます。
炭酸泉源公園~天神泉源
炭酸泉源公園
極楽泉源を登ると、炭酸泉源公園にたどり着きます。
池の近くの階段を登ります。広場があります。
やぐらが組まれている、不思議な場所にたどり着きます。
こちらが、炭酸泉源のようです。
炭酸せんべいの炭酸の元になった言葉です。
所謂、銀の湯がそれに当たります。
上記の櫓の隣に蛇口があり、炭酸泉源を飲むことができます。
是非、飲んで感想を教えてください。私の感想は、「鉄分の味がして何とも言えない・・・」です。。
色んな人が似たような反応していました(笑)
有馬稲荷神社
炭酸泉源公園をさらに上に登ると、有馬稲荷神社に辿り着きます。
有馬稲荷神社の入口です。
詳細は、下記の記事を参照ください。
稲荷神社を後にします。
炭酸泉源を通り過ぎ、湯本坂を経由して天神泉源に向かいます。
天神泉源・天神神社
天神泉源です。
こうしてみると、近いエリアなのですが複数の場所で温泉が採掘されているのが分かります。
テレビで見た、石油を掘り出しているのもこんな雰囲気ですよねw
天神神社です。
詳細は、湯泉神社の記事を参照ください。
(御朱印も、湯泉神社でいただけました)
有馬温泉の目抜き通り・湯本坂で食い倒れ!
湯本坂の雰囲気
とても沢山のお店が並んでいます。
沢山の人が通ります。有馬温泉で一番人通りが多かったです。
亭加堂さんで昼食
外観・内観
お店の外側です。
お店の内側です。開放的でいい雰囲気でした。
テラス席もありました。
メニュー
神戸ポークのソテーサンドイッチを頂きました。
食べ応えがあり、めちゃくちゃ美味しかったです。
ちなみに、こちらのお店はランチではジュースでもアルコールでも同金額です。
アルコールにしようかと思いましたが、こだわりのあるジュースにしました。
私が頼んだのはジンジャーエールです。ショウガが効いていて、とても美味しかったです。
竹中肉店さん
コロッケ等の揚げ物を販売されています。
メンチカツを買い食いしました。食べながら歩きやすいです。
今回は並びませんでしたが、ジェラート屋さんが大人気でした。
お店にも、沢山の人が並んでいました。もし行かれることがあれば、試してみてください。
その他、食事以外のお土産もの屋さんもあります。
こちらは、何故か風水のお店。
こちらは、柚子胡椒のお店です。
腹ごしらえしたらいい時間になったので、銀の湯に向かいました。
2回目のお風呂:銀の湯
昼過ぎ、14時半ごろに向かったのですが、行列ができていました。
午前中~昼頃には行列はなかったため、昼過ぎから夕方は混雑している可能性が高いです。
銀の湯さんです(別の時間に撮影したものです)
こちらは、正面から。
金の湯と銀の湯の比較です。ご参考まで!
銀の湯は、金の湯と比較して温泉自体は透明です。
金の湯を先に見てしまったので、普通のお風呂屋さんの印象(DISってるわけではありません)でした。
(実際、内装はそんなに凝ったものではありません)
まぁ、いいお風呂であったことは確かです。
こちらは、銀の湯さんの前にあったメッセージです。
メッセージの中身です。
太閤通で最後の食い倒れ!
銀の湯でお風呂から上がったら、後は帰るだけ。
時間に余裕はあったので、まだお店を巡ることにしました。
パン・ド・ボウさん
太閤通りに降りる手前。金の湯さんの近くで見つけた看板。キャラメルソフトクリーム。
喫茶室ではなく近くのパン屋さんでの販売のみ。
しかし、営業が15時までだったため、残念ながら食べることができず。唯一、心残りですw
ちなみに、黒豆パンや山椒パンも有名だそうです
雑貨・やまとごころさん
オシャレな雑貨等が販売されています。
こちらは、お香です。
お箸、お弁当箱など。リーズナブルな値段でした。
太閤通り
太閤通りに戻ってきました。
酒市場さん
まずは、有馬ビール!!ハーフ&ハーフを頼みました。
炭酸せんべい 平野屋本舗さん
焼きたての炭酸せんべいが食べられるお店です。
3枚100円です。1枚、1枚、手焼きで手渡ししてくれます。
とてもこだわりを持っているお店で、食べ終わってから渡してくれます。
焼きたてはとても柔らかいのですが、すぐに固まっていくため食感が変わります。
炭酸せんべいってこんなに美味しかったの!?という新たな発見でした。
ぜひ、生焼きの炭酸せんべいを食べてみてください。
太閤橋
太閤橋まで戻ってきました。後は、バスを待つのみ。
バス停の近くにも見どころあったため、ご紹介します。
袂石(礫石)
なぜか、巨石があります。
一説では、大己貴が疫病を追い払おうと投げた石とか!?
仏座石
仏様が座るくらいに大きな平べったい石。
昔の人は、色んな発想をするんですね。
有馬のレポートは以上になります!!
最後に
日帰りで有馬温泉を訪問した際の様子をご紹介しました。
「有馬温泉よくばりきっぷ」を、TV見たことから久しぶりに訪問したくなりました。
有馬温泉は、関西の中心部から1時間程度で行ける古くからの温泉街です。
近年では新しいお店も増えたことで、人も戻っています。
以前に行かれたことがある方も、新しい有馬温泉に行かれては如何でしょうか。
また、今回、日帰りだけでも十分に楽しめました。
外湯である、金の湯・銀の湯ともに、有馬の町を楽しんでください。
では、皆様にもよいGOENを!
そして、1日でも早く旅と写真が楽しめる日が来ることを!
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